日本でも紙や墨の製造の一部としてもたらされた後に接着剤として寺社の建造に利用されたとする記録が残っています。ニカワが存在していなかったとしたら私たちは壮大な寺社や古代日本文学、歴史書等に触れることができなかったかもしれません。ニカワは現代まで人類の発展を陰ながら支えてきた縁の下の力持ちのような材料なのです。
そして現代、シックハウス症候群や化学物質過敏症が問題となる中、天然素材であるニカワへの注目が再び高まっています。ニカワは私達の暮らしに欠かせない天然素材として、これからも時代を超え幅広い分野で活躍していくことでしょう。